1980年 「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」公開


「スター・ウォーズ」第1作が公開された2年後、
今度はアメリカ公開からわずか一ヵ月後に
「帝国の逆襲」が公開されました。
当時としては画期的な早期の日本上陸です。
今回も当時の新聞広告を掘り起こし、ロードショーされた劇場を記載してみました。




6月28日大ロードショー!

劇場名 フィルム(スクリーン)仕様 音響 現在(2008年) コメント
日劇 70mm DOLBY STEREO 改築 今回も実演劇場だったこの劇場での特別上映でした。
この後、「ジョーズフェスティバル」、「スペースサタン」などの映画上映が行われ
翌年閉館となりました。
テアトル東京 70mm
スーパーシネラマ方式
DOLBY STEREO 改築 拡大公開定着後は日比谷地区の大作の同時上映館の役割が多くなりました。
ここも翌年閉館となりました。
新聞表記は70mmとシネラマの2方式が併記されています。
新宿プラザ 70mm
D−150
DOLBY STEREO 閉館予定 11月に閉館となります。
D-150と70mmが併記されています。
新宿文化シネマ2 70mm DOLBY STEREO 別劇場に転換 現在はシネマート新宿になっています。
70mmといってもスクリーンサイズはほとんど変わりませんでした。
渋谷スカラ座 - DOLBY STEREO 改築 現在の渋東シネタワーの場所にありました。
渋谷東宝の4階劇場、600席ほど、ワンスロープの見やすい劇場でした。
この劇場は70mm設備がないため35mmでの上映でした。
池袋劇場 70mm - 改築 第1作は35mm上映でしたが、本作は70mm上映。
まだ、DOLBY設備はなかったようです。
江東キンゲキ - - 改築 通常は松竹封切館でしたが、特別上映となりました。
吉祥寺スカラ座 - - 健在 東映封切りから東宝洋画系に切り替わって間もない頃です。
横浜東宝 70mm - 閉館 第1作に引き続きの上映。
2001年に閉館になりました。
相鉄国際 - - 移転 第1作を上映した相鉄映画より小規模の劇場です。
川崎スカイ - - 改築 現在はチネチッタになっています。



7月12日ロードショー!

京成ローザ
大宮ハタシネマ1

東京の新聞では広告上は小さく表記されています。



キーワード

「復活の日」 角川春樹事務所製作、東宝配給の超大作。東宝系で同じ6月28日にロードショーであったため、東宝洋画系劇場は
「帝国の逆襲」と「復活の日」で分け合った形になっています。

「復活の日」上映劇場(6月28日ロードショー)

有楽座、新宿スカラ座、新宿アカデミー、渋谷東宝、上野パーク、江東リッツ、池袋スカラ座、吉祥寺アカデミー、
テアトル銀座、新宿グランドオデヲン、横浜スカラ座、相鉄映画、川崎駅ビル文化、大宮ハタプラザ、京成サンセット

とても力が入っていることがわかります。
これがために、「ジェダイの復讐」までの3作を全て初公開時に上映した劇場は意外と少ないのです。
DOLBY STEREO このころは「DOLBY STEREO」の表記になっていました。
入場料金(当日) 一般:1500円/大学・高校生:1300円/中学生:1100円/小学生:900円
第一作の時は特別料金でしたが、今作は通常料金で前作と同じ料金です。
前売券 一般1200円/大学・高校・中学1000円/小学生900円
これも第1作と同料金です。
指定席料金 最高がテアトル東京S席の2500円。他の劇場は2000円か2200円
これも変わらず。
「エピソード1」も上映 上記「復活の日」のこともあり、現日劇1系相当の劇場は少ないため、1999年まで残っておりかつ
「エピソード1」を上映した劇場は少ないです。
6月28日公開の劇場では、新宿プラザ、吉祥寺スカラ座、横浜東宝のみということになります。
「霊力」 「帝国の逆襲」は日本版の扱いが微妙でした。
オープニングタイトルのみ日本語に差し代わったり、また字幕翻訳者が前作と異なるため、"Force"が「理力」でなく「霊力」に。