1978年 「スター・ウォーズ」公開


1999年夏、「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」公開。
さて、さかのぼること21年前、アメリカ公開より、1年1ヶ月も遅れた1978年、
「スター・ウォーズ」第1作が公開されました。
当時はこのような映画館でロードショーされました。


注意:以下のデータは1978年当時の時のものです。
「エピソード1」の情報ではありませんので、お間違えなく!




6月24日特別先行ロードショー!

劇場名 フィルム(スクリーン)仕様 音響 現在 コメント
日劇 70mm ドルビー・システム 改築 旧日劇です。2200席ほどありました。
普段はショーや演劇が中心で、同時に邦画封切り作(2本立てのうちの1本)の上映もしていました。
この映画のために70mm用の特設スクリーンが設置されての上映でした。
テアトル東京 スーパーシネラマ方式 ドルビー・システム 改築 いまだファンの多い伝説の映画館。
現在の銀座テアトル西友の場所にありました。
シネラマの大画面に抜群に音響の良い映画館でした。
新宿プラザ D−150 ドルビー・システム 健在 現在も現役ですが、スクリーン&映写機は通常のものに変っています。
新宿スカラ座 70mm ドルビー・システム 健在 ここも現役。かなり手は加えられていますが、当時とあまり印象は変らないです。
渋谷東宝 70mm ドルビー・システム 改築 現在の渋東シネタワーの場所にありました。
1,2階席がある1200席ほどの大きな劇場でした。



7月1日大ロードショー!

劇場名 フィルム仕様 音響 現在 コメント
新宿武蔵野館 70mm  - 健在 テアトル銀座とチェーンを組んでいたのがこの頃から
他のチェーンに組み込まれるようになりました。
新宿グランドオデヲン 35mm  - 健在 名画座からロードショー館に転向したばかりの頃です。
通常は丸の内東宝系でした。
当時はチラシブームの折、ここで前売券を買うとチラシを沢山くれたので、
私の周囲には、ここに観に行った人が多かったです。
渋谷スカラ座 35mm  - 改築 渋谷東宝の4階にありました。スロープのある見やすい映画館でした。
池袋劇場 35mm  - 改築中 2層式の70mmの設備のある映画館でした。
昨年まであった池袋ジョイシネマ2はこの劇場の2階席部分にあたります。
通常は丸の内東宝系でした。
池袋スカラ座 35mm  - 閉館 池袋東急の横辺り、現在は駐車場になってます。
TYチェーンから、ロードショーになりたての頃です。
上野パーク 35mm  - 閉館 上野東急の横手くらいにありました。500席位の映画館。
TYチェーンから、ロードショーになりたての頃です。
江東リッツ 35mm  - 改築 現在の西武のところに、キンゲキ、江東スカラ座等数館が横に並んでありました。
現在は旧本所映画の場所に錦糸町シネマ8楽天地としてシネコン化されています。
通常は丸の内東宝系でした。
横浜東宝 70mm  -  分割 当時は2層式でしたが、現在は分割されて1階席が横浜東宝、
2階席が横浜東宝エルムになっています。
相鉄映画 35mm  -  移転 横浜駅の真正面にありました。現在は移転して、相鉄ムービルとなっています。
川崎スカイ 35mm  - 改築 現在のクラブチッタの辺りにありました。
その後、川崎グランド2となって、後にチネチッタができ吸収されました。
川崎駅ビル文化 35mm  - 健在 現在の川崎チネBEです。
通常は丸の内東宝系でした。



キーワード

ドルビー・システム 当時は「ドルビーステレオ」ではなく、こう呼ばれました。
アメリカでは「スター・ウォーズ」が第1弾でしたが、
日本では「未知との遭遇」が先(98年2月)に公開され、「スターウォーズ」は「マニトウ」に続く第3弾となりました。
ちなみに「未知との遭遇」は有楽座、新宿プラザ、テアトル東京がドルビーシステムの上映でした。
また、70mmプリントですので、35mmのドルビーとは異なります。
新聞広告では、「驚異の超音響<ドルビー・システム>にて上映」と説明されています。
エピソード1のEXは「驚異の最新音響システム」ですから、代わり映えのしない表現ですね。
非ドルビーの劇場はモノラルと思われます。
スーパーシネラマ方式
D−150
70mmプリントを巨大な超湾曲スクリーンに特殊レンズを装備した映写機で映写します。
画面に埋もれて鑑賞する、といった感じでした。
6月24日ロードショー 当初は全館7月1日公開予定でしたが、上記5館のみ1週間だけ公開が早まって、先行ロードショーとなりました。
入場料金(当日) 一般:1500円/大学・高校生:1300円/中学生:1100円/小学生:900円/幼児:600円
当時は通常、一般1300円で、この作品のみの特別料金となりました。
「帝国の逆襲」頃から一般1500円が定着しました。
「スター・ウォーズ」は入場料金値上げの歴史でもあります。
中学生料金は「エピソード1」の方が安い!!
前売券 一般1200円/大学・高校・中学1000円/小学生900円/幼児600円
指定席料金 最高がテアトル東京S席の2500円。他の劇場は2000円か2200円
「エピソード1」も上映 新宿プラザ、新宿スカラ座、新宿武蔵野館は今年「エピソード1」を上映します。
勿論改装等はされていますが、当時の映画館がそのまま今回も上映となる映画館は
この3館のみです。
新宿プラザは前3部作すべてを上映してします。
超拡大 拡大公開は、「エクソシスト」「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」等、松竹・東急系の方が先行して得意としていました。
東宝洋画系は都内は日比谷1館、または日比谷1館と新宿1館の2館程度が通常でしたが、
「キングコング」「未知との遭遇」と拡大上映が多くなって来ている頃でした。




かく言う私は、、、、


懸賞で指定席
当時、「冷食ピザのパッケージを送ると抽選で日劇の指定席にご招待」なる懸賞をやっていました。
私は見事にこれに当選!!7月1日にのんびりと日劇の指定席で観ることができました。

やっぱシネラマ!
懸賞に当たるなんて、当然考えていない私は前売券を購入していました。
勿論、劇場はテアトル東京。人気も落ち着いた9月、2度目の「スターウォーズ」となりました。
こちらの方が抜群に迫力あって音も良かったです。でも水平方向に飛ぶ光線は思いっきり湾曲しました ^^;;